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【徹底解説】女から男になるとは、どういうこと?

 

こんにちは、asahiです。

 

「なぜ女から男になろうとするの?」

「女から男になる病気があるの?」

「女から男になるにはどうするの?」

 

現在進行形で身体は女性で心は男性かもしれないと悩んでいる人、身近な大切な人がそうかもしれないと調べてみている人、最近話題になっていることもあるけど実際はどんな感じなの?と疑問に思っている人、「女性から男性になる」とはどういうことか詳しく知りたいと思っている人は多くいると思います。

 

実際には私が「女性から男性に」なりました。

 

その経験を踏まえて今回は
「女性から男性になるとはどういうことか?」について書いていきます。

 

女性から男性になる人はそれぞれの苦難の道を歩んでこられたと思うので、私だけの経験だけでは語りつくせない部分はありますが、それでも基本的なことは知っていただけると思います。

 

この記事の目次

【徹底解説】女から男になるとは、どういうこと?

女から男になった人の名称

 

女性から男性になる人のことを
FTM(Female To Male)といいます。

 

厳密には
まだ身体が女性であっても心が男性ならFTMです。

 

男性から女性の場合なら
MTF(Male To Female)です。

 

LGBTでいうT(トランスジェンダー)ですね。
医療用語では性同一性障害。

 

ちなみに「オナベ」「オカマ」は蔑称とされていて、言われると不快になる人が多いです。

なぜ女から男になろうとするの?

身体が女性なら女性として生きた方がいいのでは?
なぜわざわざ大変な思いをするの?

 

実際に体験したことがない人でも、身体を異性にするのは大変なことだと想像できるかと思います。
しかし私たちは”わざわざその道を選んでいるわけではない”です。

 

異性に憧れてなりたいわけでも
女性という性役割をしたくないからでもないのです。

 

そもそももともとの性別が「男性」なんです。

 

目に見えて区別できるのは身体なので、
女性の身体なら女性と思われがちなんですが、FTMの場合は心は男性です。

 

心は男性なのに、身体が女性であることは想像以上につらいことです。

 

心が男性で身体が女性なんてラッキーじゃん。

 

なんていう人もいますが、私たちからすればそれは暴言です。
私はまったくそんな風には思えませんでした。
(思える猛者もいるかもしれませんが)

女から男になるって病気じゃないの?治るのでは?

 

たしかに「性同一性障害」という医療用語は存在します。
しかし、精神的な病ではないです。

 

WHO(世界保健機関)でも「性同一性障害」を精神疾患のカテゴリーから除外され、「性の健康に関連する状態」のカテゴリーに移動し、名称も「性別違和」となっています。

 

じゃあなぜ、病気でもないのに医療用語があるか?
それは身体に対する違和感に対応する医療が受けられるからだと言われています。

 

カウンセリングとか、治療を受けたら治るものではないの?

 

 

あくまでカウンセリングは身体の性に心を合わせるために行うのではなく、「身体の性と心の性が一致していないかどうか」を診断するためのものなので、それで身体の性と心の性が一致するわけではありません。

 

治療を受ける目的としては、身体を心の性に近づけることです。

 

医療機関などを利用するから”治るのかどうか”という疑問を感じる人もいるかもしれませんが、そもそもそういうことではなく「個性」だと捉えていただいたほうがいいかと思います。

 

実際に女から男になる条件とは?費用はどれくらいになる?

性別を変更する条件は6つ

 

女性から男性に戸籍変更をするためには6つの条件があります。

 

  1. 二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
  2. 20歳以上であること
  3. 現に婚姻をしていないこと
  4. 現に未成年の子がいないこと
  5. 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
  6. 他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること

 

正直、なかなか手厳しいなぁと思いますが、これが日本での決まりです。
子供も作れなくなる、ということから諦める人もいます。

 

上記の6つを満たすためには数年かけてステップを踏んでいくことが必要です。
時間もかかるし高額な費用も必要なため、戸籍は変更しないという人もいるのですが、それでも全然ありだとは個人的には思っています。そもそもたくさん手術しなくても戸籍が変更できればいいのですが、まだ実現は難しそうですね。

 

実際に私が女性から男性へと戸籍を変更するまでのステップは以下の通りです。

1、カウンセリング
2、ホルモン注射(半永久的)
3、胸をとる手術
4、子宮をとる手術
5、戸籍変更

ここまでするのに3~4年はかかったと思います。
もちろんお金にも時間にも余裕がある人はパパッと手術することが出来るので、そんなに時間はかからないですが、、、

 

カウンセリングはまず予約を取るのに半年から1年は待つことがザラです。
そこから診断が下るまでも通常は半年以上かかります。私も半年ほどかかりました。

 

女から男になるための費用!

 

ホルモン注射の費用は1回2,000円~3,000円で、打ち始めたら打ち続けることを推奨されています。
20~60歳まで打ち続けても総額200万ほどかかる計算になります。

 

戸籍変更するまでの手術は「国内」か「国外」で受けることができます。

国内での手術費用(FTMの場合)

胸オペ(胸を取る手術)
約500,000~800,000円

 

子宮卵巣摘出手術
約700,000~¥900,000円

 

国外での手術費用(FTMの場合)

胸オペ
約400,000円~

 

子宮卵巣摘出手術
約300,000円~

 

胸オペ+子宮卵巣摘出手術
約700,000~1,000,000円

※手術代のみで渡航費・入院費は抜き

 

手術代だけでみると国内より国外の方が安いように思いますが、アテンドなどを経由すると国外は若干安いくらいになると思います。国外になると大体はタイで、手術の実績などは日本よりも多いと言われています。

 

国外に行き慣れている人はアテンドを経由せずに行くのも費用が安く済むのでいいかもしれませんね。
実際にそうしている人もいますが、アグレッシブだなあと思います。

 

私は基本的になんでも家から近い方がいいので国内で手術しました。
ちなみに国内だと保険適用にできるかもしれません。

 

参考にコチラをどうぞ。

 

このように大変な道のりを乗り越えて、戸籍の変更が可能になります。
ここまではあくまで「戸籍変更を目的」とした費用ですが、もし下半身も手術をするとなると、200万円ほどが上乗せされます。

 

私の場合は戸籍の変更だけですが、なかなかの費用はかかりました。それでも男性として生きていけるようになることは自分の人生にとってなくてはならないことです。手術をしてからのほうが生きていきやすくなったし、インドアながらも性格も明るくなったと思います。

 

もちろん、手術をせずに生きていくのも全然アリだと思います。

 

手術や戸籍変更は自分らしく生きていくための手段でしかないので、それらナシでも自分らしく生きていけるなら何の問題もありません。ただ、人に流されて決めてしまうようなことは後悔の元になりかねないのでやめておいたほうがいいです。

 

最後に

 

今では女性から男性になったという人もYouTubeを通して、たくさん見るようになりましたね。
だからこそどんな風になって、どんな気持ちだったのか知りたい人も多くなったと思います。

 

それぞれ色んな感想を持つとは思いますが、少しでも知っていただけたなら幸いです。

 

実際に今現在、女性から男性になろうとしている人もこれから自分らしく生きていけるように無理せずに頑張ってください。

それでは、また。
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