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子供が性同一性障害!親からの「ごめんね」はNGワードだった…

 

こんにちは、asahiです。

 

 

「子供に性同一性障害だと言われた」

「ちゃんと産んであげられなくて後悔している」

「それとも育て方を間違えた・・・?」

 

突然、子供からカミングアウトをされた。確かに「男(女)っぽいな」と思っていたけど、それは個性だと思っていた。まさかカウンセリングが必要な「病気」だったなんて・・・。もっと早く気づいて、手を打っていたらこんなことにはならなかったかもしれない。近くにいて、なんで気づかなかったんだろう。

 

というように、突然のことで頭が真っ白になり、色々なことをいっぺんに思い出して、後悔をしてしまう人もいるかと思います。

 

また、周囲の人への説明や将来のことで不安が一気に募るでしょう。

 

「お前の育て方が悪いんだ!」と理不尽なことを言われる人もいるかもしれません。

 

そんな状況の中、これから子供に対してどう接していけばいいのかわからなくて、ついつい思ってもない酷い言葉をかけてしまったりして、子供との関係も悪くなってしまった…

 

もしくはそうならないようにしたい・・・

 

 

今日は「子供が性同一性障害だったときの対応の仕方」について書いていきたいと思います。

 

・性同一性障害は「病気」ではないこと

・性同一性障害の子供への「NGワード」について

 

以上のことを知っていただくことで、性同一性障害の子供に対してどう接していければいいのか理解することが出来て、今まで以上に絆を深めることができます。

 

この記事の目次

子供が性同一性障害だった!NGな行動とは?

そもそも性同一性障害の原因とは?

 

人間の性別が決定する過程においては、最初に体の性別が決まり、あとから脳の性別が決まります。海外の研究などからも、この性別が決まる段階で体と脳の両方の遺伝子に何らかの疾患が発生してしまうことが原因ではないかと考えられています。しかし研究データが極めて少なく、明確な原因は分かっていません。

 

そもそも性同一性障害の原因はまだ解明されていません。

 

なので、「ちゃんと産んであげられなかったのか?」「育て方を間違えたのか?」と思い悩んでも、解決方法は見つからないのが現状です。

 

そもそも解決方法は今後のことを本人としっかり話をすること以外にはありませんので、

  • どう生きていきていきたいか
  • 学校はどうしていくか
  • これから治療はしたいのか?

いっぺんにではなくても、徐々に上記のことを話していけばいいと思います。

 

ちなみにカミングアウトされたときや話し合いの際に気をつけたほうがいいポイントがあります。

 

・病気扱いはしないほうがいい

・「ごめんね」や「かわいそう」は余計

 

その理由はこれから書いていきますね~

 

性同一性障害の「病気扱い」はNGの本当の理由

なぜ、病気という扱いをしていけないの?

 

病気にされるのは嫌がる人も多いですが、その真意は「病人扱い」ではなく「病気というカテゴリーに入れられて、それ以上の理解をされない」ことだと思います。

 

今となっては少し古い考えかもしれませんが、性同一性障害は「脳の病気」というイメージが強い風潮にあります。また、長年の自身への嫌悪感や違和感により自己肯定感が著しく低い傾向にあって、いわゆる「情緒不安定な人」になることも多いです。

つまり、「世間のイメージから受けるダメージ+自分自身への嫌悪感によるダメージ」とフラフラな状態なのに、理解してほしい身近な人にまで「病気なんでしょ?」みたいな対応を取られると、「あ、もう理解してもらえないのかも」と、ボロボロになって、これ以上傷つかないためにも心を閉ざすようになってしまいます。

 

じゃあ、どうすればいいのか?

 

1つの「個性」として理解し、それを肯定する。

 

子供が親にカミングアウトしたときに求めていることは、「慰め」や「謝罪」でもなく、「肯定」です。

 

ダメな例

「ちゃんと産んであげられなくてごめんね」

「これから大変ね、かわいそうに・・・」

 

この言葉は本当にいらないです。余計です。笑

 

良い例

「そうだったんだね」

「これからは本当に好きなことを教えてね」

 

など、存在することを認めるような言葉がベストです。

 

性同一性障害の子供になぜ「ごめんね」「かわいそうに」はNGなのか?

性同一性障害の子供に「ごめんね」と言ってはいけない理由、

 

それは「ごめんね」や「かわいそう」と言うことは、裏の意味で存在を否定しているからです。

 

 

「ちゃんと産んであげられなくて、ごめんね」

 

とは、「あなたは普通じゃないから」という遠回しの意味を持ちます。とはいっても、そんなつもりはなく言っているという人がほとんどだとは思うのですが、一回ならまだしも、何回も言われると「なんだかなあ」という気持ちになるので注意ですね。

 

言われた本人は無意識のうちに「普通じゃない」という自己イメージを持ち、自己肯定感を低めてしまう恐れがあります。(10代のうちはなおさらです)

 

申し訳ない気持ちになってそう言ってしまうのかもしれないのですが、当事者としては(少なくとも私は)、「親のせいだ」と思うことはありません。

 

むしろ、こちらが何となく申し訳ない気持ちを抱きます。笑

 

まあ、誰も悪くないので、誰も申し訳ない気持ちを抱く必要はないですよね。

 

「これから大変よね、かわいそうに」

 

何気なく言ってしまいそうな言葉ですが、本人は思っている以上にこれからのことを悲観的に考えるようになってしまいます。(特に10代のとき)

 

正直、大変なこともありますが、おそらく本人は「今のまま」でいるほうがもっと大変でつらいです。

 

なので、「これから大変よね、かわいそうに」というよりも、

 

「今まで大変だったね、よく頑張ったね」と今まで大変だったことに共感してくれたほうが、すごくうれしくて、心を開きやすくなります。

 

 

最後に

 

カミングアウトをされたばかりなら、まだ頭が混乱していて、これからのことへの不安や心配がすごくあるかと思います。

 

でも、大丈夫です。

 

今では世間での理解も広まり、昔ほど「?」という感じはなくなってきました。

 

結局のところ、「自分らしく生きていくこと」が一番幸せだと思います。

 

子供のことを心配するのは仕方がないとは思いますが、理解して幸せになることを信じてあげることが重要です。

 

この記事が参考になれば幸いです。

 

それでは、また。
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