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トランスジェンダーと性同一性障害の違いって何?

 

こんにちは、asahiです。

 

「トランスジェンダーと性同一性障害って同じ?」

「トランスジェンダーは男装や女装のこと?」

「性同一性障害は精神疾患なの?」

「トランスジェンダーの恋愛対象は何?」

 

トランスジェンダーや性同一性障害など、

性自認や性指向にさまざまなパターンがあることが

最近ではよく知られるようになりましたね。

 

しかし、

あまりにも多くの種類があるから、

いまいちよくわからないという人もいると思います。

 

特に

トランスジェンダーと性同一性障害って

イコールじゃないの?

と混乱している人も少なくないはず。

 

わからないからゆえに

もし当事者の人が現れたときに、

失礼な態度を取ってしまわないか、

わからないというのを顔に出してしまわないか、

 

と心配になるから、

よく知っておきたいという人もいるかと思います。

 

一体、根本的には何が違うのか?

 

この違いを知っておくことで、

友達の集まりで、

仕事の取引先で、

趣味の集まりで、

 

いろんな性指向や性自認の人と出会っても、

その場で焦ることなく、接していけると思います。

 

この記事の目次

トランスジェンダーと性同一性障害の違いは何?

 

そもそもトランスジェンダーとは

 

まず、トランスジェンダーには

「広義」と「狭義」があります。

 

「広義」のトランスジェンダーは

・トランスセクシュアル

・トランスヴェスタイト

・「狭義」のトランスジェンダー

以上の3つを合わせたものです。

 

①トランスセクシュアル

 

生まれてきたときの身体に

違和感や嫌悪感を抱いており、

身体を性自認に合わせたい人のこと。

または手術を済ませた人のこと。

 

FTM(女性から男性)

MTF(男性から女性)

 

こう言われている人達のことですね。

 

つまり、私です。

 

②トランスヴェスタイト

 

一般的に「男装」や「女装」といった

性表現をする人のことで、

身体の性と性自認は同じです。

 

トランスセクシュアルが

「男装」や「女装」をしているのだと

思われがちですが、厳密には違います。

 

「身体の性」も「性自認」も男性だけど、

「性表現」は女性だということです。

(例えていうなら、マツコ・デラックスです。)

 

③(狭義)のトランスジェンダー

 

「身体の性」と「性自認」は違うが、

周囲からは「身体の性」で見られている人のこと。

 

身体に対する違和感などもありつつも、

手術まではしない人のことですね。

 

 

 

このように

トランスジェンダーとは

以上の3つに大きく分けられます。

 

ちなみに最近では、

トランスヴェスタイトは

「身体の性」と「性自認」が同じなので、

トランスジェンダーとは違うとの認識も広まっています。

 

結局のところ、性同一性障害との違いは?

 

結局のところ、

性同一性障害とはトランスセクシュアルのことです。

 

言葉の表現が違うのは、

”性同一性障害という医学用語を使うことで、

手術などの医療行為が出来るから”

といった理由が有力です。

 

やっぱり、性同一性障害は病気で、
治療の対象なの?

 

昔はそう思われていたかもしれませんが、

 

2018年にはWHO(国際保健機関)が

国際疾病分類の”精神疾患”の分類から

性同一性障害を外し、

”性の健康に関連する状態”という分類へ移行させました。

 

病気という概念をなくしていこうとする働きですね。

 

日本ではまだ「性同一性障害」という診断を受け、

治療や手術をしてからでないと性別変更できませんが、

もしかしたら未来では手術や治療をせずに

性別変更ができるようになるかもしれませんね。

 

トランスジェンダーの恋愛対象は?

 

「性自認」が男性で、
男性になろうとしてるなら、
恋愛対象は女性なんでしょ?

 

そんなことはありませんよ。

 

身体が女性で男性になりたくても、

恋愛対象は男性ということもありますし、

 

身体も心も男性で

女性の服を好んで着ていても

女性が好きな人もいます。

 

以下の4つの項目は別々で考えていただいたほうが、

今後どんなセクシュアルの人と

出会っても理解しやすいかと思います。

 

・「身体の性」

生まれたときの身体の性別

 

・「性自認」

本人が自覚している性別

 

・「性表現」

本人が表現したい性別

 

・「性指向」

本人の恋愛対象となる性別

 

性別については、

「男性」

「女性」

「両性」

「無性」

どれかになります。

 

 

トランスジェンダーは、

 

「性的指向」はバラバラで、

「女性」が好きな人、

「男性」が好きな人、

「男性、女性」が好きな人、

「性別がない人」が好きな人、

 

と、人それぞれです。

 

<トランスセクシャルの場合>

※身体の性が女性の場合

性別
身体の性 女性
性自認 男性
性的指向 女性or男性or両性or無性
性表現 男性

 

FTM(女性から男性)だけど、

男性を好きになったり、

 

MTF(男性から女性)だけど、

女性が好きになったり、

 

トランスジェンダーで

レズ、ゲイ、バイの人もいます。

 

 

<トランスヴェスタイトの場合>

※身体の性、性自認が男性の場合

性別
身体の性 男性
性自認 男性
性的指向 女性or男性or両性or無性
性表現 女性

 

身体は男性、

性自認も男性だけど、

性表現は女性で、

好きなのは男性。

マツコ・デラックスがそうですね。

 

 

<狭義のトランスジェンダーの場合>

※身体の性が女性の場合

性別
身体の性 女性
性自認 男性
性的指向 女性or男性or両性or無性
性表現 男性

 

「性自認」や「性表現」が男性でも、

周囲からは「女性」と見られている場合、

同性愛だと認識されることもあります。

 

しかし、本人からすれば、

男性として女性が好きなので、

異性愛になります。

 

 

以上のように、いろんな人がいます。

 

アメリカ版のfacebookでは、
性別の選択欄には50種以上あるそうです。

しかし実際にはもっと多いかもしれませんね。

 

正直、全ての人を100%理解するのは

難しいことかもしれませんが、

 

「身体の性」

「性自認」

「性表現」

「性指向」

 

この4つはバラバラである

ということを覚えておくことで、

かなり理解できると思います。

 

 

最後に

 

トランスジェンダーの定義など、

いろんな言葉がありますが、

 

これは、

自分は一人ではない、

同じような人もいる、

特別おかしなことではない

 

と、自分を否定せずに生きるための

カテゴリーなんだと思います。

 

本当にいろんな人がいて、

いろんな可能性があります。

 

まず自分のことを否定して、

それを正当化するために

周りの可能性も否定しては、

なかなか生きづらいと思います。

 

いろんな視点で

いろんな考え方があると知ったとき、

本当に自由になれます。

 

もし、自分がそうかもしれない

と不安になってしまっていても、

自分を責めずにいてくださいね。

 

それでは、また。
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