「胸オペしたいけど、不安…」
「保険は適用になる？」
「胸オペは国内でしたほうがいい？」
「国内で死亡事故があったのは本当？」
女性の象徴でもある胸は
FTMにとって一番嫌悪感を感じるところですよね。
早くとりたくて仕方ないとは思いますが、
焦りすぎると「損」してしまうこともあります。
今日は「FTMの胸オペについて」を書いていきます。
・胸オペ保険適用について
・診断書の有無について
・国内の手術でのメリット
・死亡事故について
以上のことが理解できると思います。
少しでもこの記事が役に立てば幸いです。
この記事の目次
【保険適用？】国内でのFTM胸オペの事情
胸オペの費用~保険適用するには~
2018年4月から性同一性障害の
外科治療に対する健康保険が適用となりました。
でも、どこでも保険適用できるわけではないんです。
・岡山大学病院（岡山県）
・光生病院（岡山県）
・札幌医科大学病院（北海道）
・山梨大学病院（山梨県）
・名古屋大学医学部附属病院（愛知県）
・沖縄県立中部病院（沖縄県）
今のところ、以上の6院のみです。
また、保険を適用させるためには、
ホルモン注射をしていないことが前提としてあります。
つまり、ホルモン注射を一回でもすると、
これからの性別適合手術での保険適用ができません。
お医者さんから説明を受けてない人もいるかと思います…
ちなみに2018年からの施行で、
まだ数件しか保険適用していないそうです。
色んな背景はあると思いますが、
その一つとして「情報不足」もあると思います。
私は2012年に手術したので、
そもそも胸オペの保険適用もなかったのですが、
ネットの胸オペ体験談などでは
私と同じようにまだ保険適用されていない頃のものが多いので、
保険適用についての情報も不足していたのかと思います
保険を適用させたいなら注意が必要です。
またもし国内で保険を適用させるなら
￥700,000～￥800,000が３割負担になるので、
￥210,000～￥240,000くらいになると思います。
ちなみに私の場合は
￥500,000～￥600,000を自費でしました。
現在はホルモン注射を受けている場合に
保険適用はできないですが、
実際は「なんでやねん」って感じです。
自費治療と保険治療が一緒に受けられると
安全性とか有効性とかなんとかで
よくないみたいですが、
正直わけはわかりません。
これからホルモン注射を受けている場合でも
保険適用されるように動いてくれている病院もあるそうなので、
今後に期待ですね。
国内の胸オペに診断書はいるの？
胸オペをする際に
精神科医からの「性同一性障害の診断書」は
あったほうがいいけど、
絶対必要なわけではないです。
診断書がなくても、
身体に対する違和感や嫌悪感があれば
手術を受けれるところがほとんどです。
診断書があったほうがいいというのは、
もし、身体の嫌悪感が一時的なもので
手術してしまうと再び胸を取り戻すことが出来ないからです。
費用さえあれば、
意外と簡単に手術できてしまうのですが、
それゆえに後悔する人も一定数います。
以上の理由で、
出来れば診断が下りてからの方がいいです。
ちなみに私は診断が下りるのに
半年ほどかかりましたが、
その後に胸オペしました。
とはいっても、
胸があるというのはFTMにとっては
耐え難い苦痛なのもわかります。
絶対後悔しないという人は
診断書なしでも手術できるならしてもいいと思います。
国内での胸オペのメリット・デメリット
国内での胸オペは
実際どんなメリットやデメリットがあるのか？
メリット
- 手術の説明などの納得がいきやすい
- 長期間の休暇を取らなくていい
- 術後の経過を診てもらえる
- 何かあったときは臨機応変に対応できる
- 精神的に安心できる
デメリット
- 費用が高い
- 大学病院など大きい病院だと誰が手術するかわからない
- クリニックだと他の科の先生がいない
結局、国内のほうが何かと安心だと思います。
国外だとアテンドの人が通訳してくれたりするかもしれませんが、
やっぱり自分の耳で聞いて理解できたほうがいいです。
手術後に何かしらの違和感や痛みがあっても
すぐに対応してくれるのも国内のいいところですよね。
私の場合はクリニックで受けましたが、
何日前かに事前に写真を撮ったりして
検査などしてから手術をするし、
術後から1ヵ月、3ヵ月、半年と診療があったので、
そこにも安心感がありましたね。
国内で死亡事故があった？
2012年に東京都新宿区で
胸オペを受けた患者が死亡する事件がありました。
手術中に容体が急変して
別の病院に救急搬送されましたが
同日に死亡が確認されました。
報道によると、
看護士もおらず、院長の父親（医療資格なし）が助手として立ち会っていたこと、
身体の状態を測るモニターの装着を怠ったこと、
麻酔注射を打つ場所を間違えたこと、
様々な原因があったことを報じていました。
亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。
性別や身体の違和感を訴える人が多い中、
なかなか保険の適用がされないので
なるべく費用を抑えて手術をしたい人も多いと思います。
しかし、なるべく院内の様子を見て、
少しでも違和感があるようなら止めておいたほうがいいです。
死亡事故が起こるリスクは少ないものの、
可能性としてゼロではないので
実績・信頼があるところを選びましょう。
最後に
胸オペを検討している人は
色んな病院をチェックしたほうがいいですよ。
無料カウンセリングなどあるなら受けてみて
院内の様子を見てみて合うかどうか
考えてみるのもありですね。
交通の便、
医者との相性、
サイトでの情報、
口コミ、
術前術後の画像、
ネットでは口コミなど
色んな情報が載っていると思うので、
しっかりチェックしてから
手術に挑みましょう。
術前術後の写真が載っている病院は
個人的にオススメですね。
私が胸オペをした終わったときは
かなりの解放感がありました。
すごく嬉しかったです。
それだけでも
自分に自信がつきますよね。
高額な費用がかかりますが、
自分らしく生きるためには
かかせないことだったと思います。
あなたも
身体の嫌悪感から解き放たれて
自分らしく生きていけるようになれます。
今はつらいかもしれませんが、
何年後かは必ず今より楽になっているはず。
無理はせずに弱音吐きつつ、
一歩一歩望む未来に行きましょう。
