FTMで戸籍を男性にしたのにも関わらず、
劣等感を感じている人は多いのではないでしょうか?
性別適合手術前のFTMは
心は男性、身体は女性なので、
必ず人生の中で自分を否定し続ける時期があります。
「自分はなんで生まれてきたんだろう」
「普通の人生を歩めるわけがない」
特に10代の学生のうちは、
悲しく、苦しい経験をした人がほとんどだと思います。
その時期を乗り越えたと思っていても
自分でも気づかないうちに
自己否定・自己嫌悪がベースになっていて、
たとえ男性となって生活していても
必要以上に劣等感を感じてしまいます。
「どうせ自分は幸せには生きれない」
「本物の男性のようにはできない」
「見た目にも全然自信がない、、、」
そうなると、
物事に批判的になってしまったり、
新しいチャレンジをする勇気がなかったり、
自分より劣っている人を見ては安心したり、
時々自分がひどく情けないように思えたり。
人生を幸せに生きるためには
まず「劣等感を克服すること」が大切です。
実は劣等感を感じるということは、
あなたもそうなることが可能だからこそ感じるものなんです。
劣等感と正しく向き合えば、
あなたは自信をもって生きていけます。
この記事の目次
FTMがもつ劣等感の4つの特徴
① 自分と男性を常に比較する
「あの人は自分より容姿がいい」
「自分はあの人より仕事ができる」
「あの人は背が高いから自分より優れている」
など、無意識にパッと浮かんできてしまう。
男性と自分を常に比較しているので疲れるし、
自分よりはるかに優秀な人を見ると落ち込みます。
そしてなかなか男性に対して心を開けなくなります。
② 恋人に対しての束縛が強い
たとえ恋愛関係に発展しても、自分に自信がなく、
自分から離れていってしまうのではないかと
常に不安を抱いている。
「なんで昨日連絡しなかったの?」
「どうせ自分より〇〇がいいんだろ、、」
「自分はもう釣り合わない、、」
などの言葉を言ってしまいがちです。
③ 自慢話が多くなってしまいがち
自身が劣等感を持っていることを隠すために
いかに自分が優れているかをアピールしてしまう。
特にいつも明るく振る舞っている人は
自信のなさを自慢で隠している場合があります。
④ 他人に攻撃的になる
FTMの場合は「理想の男性像」をこじらせてしまうと、
攻撃的になったり、威圧的になったりしますが、
劣等感が強くても、誰かがミスをしたりすると
必要以上に馬鹿にしたり罵ったりしてしまうことがあります。
特に恋人に対してのものが多いです。
FTMが劣等感を克服する方法
では、FTMが劣等感を克服するためにはどうすればいいでしょうか?
実は劣等感を克服するには根本的な原因を知る必要があります。
その方法については以下の通りです。
① 劣等感を持つ根本的な原因を自覚する
<例>
(1)どんな劣等感がある?
「男性のように身長が高くない」
(2)どうなりたい?
身長が高くなって、自信を持ちたいし
女性からモテたい。
以上の場合、
劣等感をもつ根本的な原因は
「自信を持ちたい、女性にモテたい」です。
これが理由で劣等感を持っています。
② 根本的な原因に対して実行可能な行動をする
手術でもしない限りは、
「身長を高くすること」は難しいので、実行不可です。
一方で「自信をもつ、女性からモテる」に対して
解決できるように努力して行動することは可能です。
どんな努力をするかはあなた次第です。
・筋トレをする
・習い事をする
・勉強をする
など、方法はさまざまですが、
特にあなたが関心のある分野がいいと思います。
あなたの努力の結果、
この根本原因を解決すると、そこからの劣等感は消えます。
それに劣等感を克服する努力をした結果、
あなたは自分のスキルも身につけることができます。
劣等感に向き合うと成長する
劣等感と向き合い克服する人は、人間的にも成長し続けます。
だから、劣等感が多いことは悪いことではないです。
ただ、劣等感を克服せずに持ち続けると、
恨みや妬みなどの嫌な感情が増え続け、
周りの大切な人を傷つけてしまったりして、
自分の人生を台無しにしかねないです。
劣等感とは克服可能なことです。
あなたが劣等感をもつことは
それはあなたにもできるということです。
劣等感がない人よりもある人のほうが
確実に成長し、幸せになれます。
FTMは確かに少し特殊な劣等感を持ってしまいますよね。
「本物の男性にはなれない」
「自分は不完全な存在だ」
「どうしても男性と比べてしまう」
など、さまざまな劣等感があると思います。
しかし、根本的な原因を理解して克服すると、
あなたは誰よりも素晴らしい人になっていきます。
本物の男になれない、など悩む必要もなくなりますよ。
最後に
FTMとして生まれたら苦しいことばかりで、
正直嫌になることも多いですよね。
人と比べて卑下してしまうのも無理はありません。
本当に試練が多いと思います。
痛い思いや苦労をして、
戸籍上は男になれても、
悩みは尽きないと感じます。
しかし、その悩みのほとんどは、
自己否定・自己嫌悪からきていて、
自分で解決出来てしまいます。
まだ難しいと感じる人もいるかもしれません。
しかし、つらい思いをしてきたからこそ、
これからは幸せになれる方法は
たくさんあるんだと知っておいてほしいです。
とはいえ、
つらいときは無理しなくてもいいですよ。
自分の劣等感を克服したいと思えたときに
向き合っていけたらいいと思います。
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